活動報告 CHANGE KUJI vol.3

活動報告 CHANGE KUJI vol.3 PDFファイル

2024 年5 月号
久慈市 市議会議員 岩城りょうの活動報告

 久慈市議会議員の岩城りょうです。
 日頃より、活動にご理解ご協力をいただきありがとうございます。今回の『CHANGE KUJI Vol.03 ~活動報告~』では、
令和6年2月定例会議の報告や、活動の一部についてお知らせいたします。ぜひ、ご覧ください!

令和6年度一般会計当初予算の概要

詳細は、かだってタイムズ№79をご覧ください!

● 予算規模は、「214 億9,000 万円」であり、前年度比7.5%の増となります。

● 教育、保育環境の整備・脱炭素社会施策、公共交通対策の充実等に重点がおかれており、前年度からの増額の主な要因は、久慈湊小学校移転改築事業等の増によるものです。

● 歳入は、市税等の自主財源が57 憶8063 万円で26.9%、地方交付税や国庫・県支出金等の依存財源が157 億937 万円で73.1% となっています。

● 歳出は、障害者や高齢者に対する福祉の充実、子育て支援などの経費である民生費、全般的な事務等にかかる経費である総務費、教育活動のための経費である教育費が約6割を占めています。

[私の考え]財政調整基金(市の貯金)について

 財政調整基金とは、災害などの不測の事態や年度間の財源不足に備えるための貯金で、財源が不足する年度に活用するものです。
 今後、高度経済成長期に整備した公共施設をはじめ、道路などのインフラが老朽化していきます。それらの改修に多額の支出が必要となるため、増やすことが目的ではないとしても、基金を積み立てていくことは必要であり、一定の基金残高確保のためには、歳入確保施策の推進と思い切った事業の見直しが必須です。
 また、当初予算を組むときから貯金を使う状態が複数年にわたって続いていることは、決して、健全な財政構造とは言えません。様々な視点から行財政改革を進め、極力、財政調整基金の取り崩しを行わない行財政運営が求められます。

鈴木財務大臣へ防減災に関する予算要望を行いました!

 日本海溝・千島海溝でマグニチュード9 の大地震が発生した場合、大きな被害が想定されています。
今後、新たな避難場所や避難道路の整備、浸水が想定される学校や行政施設の移転・建設も必要となってきますが、市の独自財源のみで実現することは困難です。
 そこで、現在の財政支援の更なる拡充・充実や制度の見直しなどを含めた「国による財政支援」を強く要望し、今後とも機会を捉えて連携をとっていくことを確認し合いました。
 引き続き市民のみなさまの暮らしと生命財産を守り抜くため、様々な角度からの政策提言や要望活動へとつなげていきます。

令和6年2月定例会

会派代表質問に関連して、質問をしたので、その概要をご報告いたします。

行財政運営について ❶

質問

久慈市公共施設等総合管理計画では、現在と同水準の公共施設等を維持し続けることは財政的に困難であると記載されているが、実行計画である久慈市公共施設等個別施設計画の進捗状況と今後の取組を示せ。

市長

計画策定時の令和3年3月末と比較し、現状維持が127施設から114施設と減少し、廃止が49施設から58施設に増加しており、主に施設の方針転換によるものである。今後においても、引き続き、施設の適正な維持管理に努めるとともに、施設の統合を進め、効率的な公共施設の運用が行えるよう、計画を推進していく。

岩城

施設の統廃合や規模縮小を進めなければ、かなり厳しい事態が想定されることを市民に示し、理解を得ることが必要と思うが。

総務部長

計画策定時には市政懇談会を通じて説明を行った。市民へはホームページで周知している。

岩城

現状、市民がこの計画を実行していかなければ久慈の未来が危ういということを認識していると考えているか。

総務部長

規模縮小については理解を得られる。一方で、いざ地域の施設のことになれば、それぞれ別の意見もある。市民理解については、引き続き検討、実施していきたい。

行財政運営について ❷

質問

公共施設の適正化の着実な推進に向けて、新たに部署を設置し、全庁を統括する組織体制を構築すべきと思うがどうか。

市長

総務部財政課が統括し、施設の適正化を推進している。計画推進に向け、体制の強化を図り、取り組んでいく。

岩城

今後、個別施設計画の目標数値を達成できるものと認識をしてよいか。

総務部長

現在の公共施設をこのまま更新していくと財政的に非常に厳しいところであり、計画を着実に実行していかなければならないという認識である。

岩城

久慈の未来のために全体最適でまちづくりをしていくといった選択をせざるを得ない時が来ると思うが、いずれ計画を実行しなければ、久慈市の存続が危うい。改めて、計画推進に向けての覚悟はどのあたりまであるか伺う。

市長

現有の公共施設を維持管理し続けることは不可能である。計画や財政状況等の理解を得る必要があるが、市民にはなかなか集まっていただけない。
どのようにして理解を得ていくのかが難しいと思っている。また、議員からは利活用すべきだという意見が出る場合もあるため、議員からも理解をいただきながら、進めてまいりたい。

行財政運営について ❸

質問

積極的な歳入確保計画を策定・実行し、財源確保に取り組み、市政経営につなげていくべきと思うがどうか。

市長

令和4年度決算の財政健全化判断比率は、早期健全化基準を大きく下回っており、比率も年々減少している状況である。
 一方で、財政の硬直度合いを示す経常収支比率は、上昇傾向にあり、令和4年度は、96・8%となったところである。
 また、今後、一層厳しい財政運営が求められることから、事業の見直しを更に進めるとともに、ふるさと納税の返礼品の拡充などによる積極的な歳入確保策について取り組み、市財政の健全化に努めていく。

岩城

現状、計画がなくとも、職員の意思統一が図られていると認識をしているか。

総務部長

職員向けの財政勉強会を開催しており、理解を得られている。
また、都度、庁議や市政戦略会議、予算編成時に財源確保策の協議をしている状況である。

市長

積極的な歳入確保は必要である。
久慈市の切り札は、洋上風力発電事業だと思っている。人口が減り若い人が減っていくとまちの体力が落ちていく。北上や関東のように経済の活性化を目指すということで職員とも頑張っている。

大切にしていること

未来志向の対話

 活動の中で久慈市の現状を知り、みなさまとの対話によって未来への想いを巡らせるなかで、人口減少を始めとする未来への大きな危機感を感じると同時に、日々、久慈市の可能性を感じることで、まだまだやれるという期待感を得ています。
 私が目指す「夢と希望にあふれる久慈市」を創っていくためには、これまでの常識に捉われることなく、課題には真正面から取り組み、新しいことであっても可能性を感じれば圧倒的なスピード感をもって挑戦していくことが必要です。ぜひ、久慈のことについて、お話ししましょう!

現場を知ることの必要性

 ご連絡をいただく機会が増え、様々な現場をみることができています。市へ要望を伝えるにも、地域の方々からお話を聞くにも、やはり、現場を確認することが必要不可欠です。
 同時に、人口減少社会にあっては、市の財源も限られており、税収減少や社会保障費の増加などにより、難しい時代を迎えています。その前提をみんなが理解したうえで、久慈市にはなにが必要か、優先すべきことはなにかという議論を交わしていくことも大切です。「久慈市民のみなさまの市民力」があればどんな困難だって乗り越えていけると信じています。

子どもたちの未来のために

 3月、4月は、母校でもある長内小学校と長内中学校の入学式・卒業式へと出席する機会をいただきました。学生時代の思い出がよみがえるとともに、これからを担う子どもたちのためにも、より一層スピード感をもって様々なことに努力していくという想いを強くいたしました。
 これからの時代は、「若い人たちが活躍する社会」でなければいけません。そうでなければ、尊敬する先輩方も、地域のことも、一次産業も、伝統や文化も、あらゆるところで支える人がいなくなってしまいます。若者が輝き、子どもたちの未来を明るいものとするため、あらゆる角度から取り組んでいきます。

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